Michael Schenker Group

ロック・ウィル・ネヴァー・ダイ Rock Will Never Die / Michael Schenker Group
『限りなき戦い』に伴うツアーのハマースミス・オデオンで行なわれたライヴを収録したアルバム。ヴォーカルはゲイリー・バーデン。というわけで、またしても*1彼の悪口を言いたくなる。相変わらず下手なんだよね、この人。スタジオ盤ならどうにかごまかせるけど、ライヴだとそうはいかないのが悲しい。特に、'Rock You to the Ground'や'Desert Song'といったGraham Bonnet在籍時のMSGの曲は歌わない方がよかったんじゃないかな。彼のヴォーカルに全然合ってないから。あと、現行のCDではボーナス・トラックとして'Looking for Love'という個人的にはMSGで一番好きな曲が収録されていて、それはそれで嬉しいのだが、やっぱりゲイリーは歌えてなくて、どうにもこうにも聴くのがつらい。そして、何よりも聴いていてつらい、というかむしろ気の毒なのが'Doctor, Doctor'で、はじめはゲイリーが歌い、途中から、飛び入り参加したクラウス・マイネ*2が歌うものだから、歌唱力のあるクラウスのヴォーカルに対して、ゲイリーの下手くそさが際立ってしまう。なので、ゲイリーの歌が酷くて聴いていられないというよりも、彼のことがあまりにかわいそうで、聴いてられなくなってしまうのだ。

と言いたい放題言ってみたのだけれど、実際のところ、MSGだったらゲイリーがいた頃が一番いいと思うし、ヴォーカリストとして考えてもGraham Bonnetよりもゲイリーの方が個人的には好き。というかGraham Bonnetが苦手だからというのもあるのだけれど。あと、'Doctor, Doctor'だったら、やはりフィル・モグが歌わないとなあ、と思う。そりゃたしかに、クラウス・マイネは歌が上手いとは思うけれど、フィルのヘタウマなヴォーカルがあってこそのUFOなので*3、フィル以外の人が歌う'Doctor, Doctor'には違和感を感じざるをえない。ハード・ロックはもうあまり聴かないし、ライヴにも行く気はそんなにないのだけれども、UFOのライヴは生で一度くらい見てみたいなあ、と思う。

*1:http://d.hatena.ne.jp/tommyrocksteady/20050204/1107492130参照

*2:スコーピオンズのヴォーカル

*3:したがってマイケル・シェンカーがいなくてもUFOは成り立つが、フィルがいないUFOはUFOではない、と僕は考えている