成功する読書日記

鹿島茂 『成功する読書日記』 文藝春秋 2002 (ISBN:4163590102)
非常にためになる本だった。以下少しばかり引用。

「量」というのは、思っているよりもはるかに重要なものなのです。「量」を軽んずる者は「質」で躓く。「量」をこなしていない批評家は信用するな。

速く読むコツは、できる限り速く読み終えようという意志を半ば強制的に自分に持たせる以外にはないといえます。だれでも、試験の前日には驚くほどの集中力で勉強ができたという記憶があるはずです。あれは試験という〆切があったからこそ湧いてきたパワーなのです。この、火事場のクソ力を応用すれば、本など何冊でも読めるはずです

自分で期限を設定して、その日までに何としてでも読み終えようとしなきゃダメだね。
なお、この本は「入門篇」「実践篇」「理想の書斎について」の3編から構成されており、上の引用は「入門篇」からのもの。「入門篇」もとても参考になるが本当に面白いのはやはり「実践篇」、つまり鹿島氏の「読書日記」であろう。これを読んで自分でも読みたくなった本がいくつか出てきたのでメモしておいた。