Love the One You're with

tommyrocksteady2004-07-20

ティーヴン・スティルスが1970年に発表した初のソロアルバム。意外にこの人黒いのねん、というのが初めて聴いた時の印象。CSN&Yなんかとは違ったゴスペル風の分厚いコーラスが随所で聴けるし、クラプトンが参加したブルージーな曲もあるし。また、ジミ・ヘンドリクスが参加した'Old Times Good Times'ではジミヘンのギターに対抗するかのようにスティーヴンはオルガンを弾きまくっている。
フォーク・カントリーっぽいけど、ファンキーで黒い。ライバル的存在であったニール・ヤングが、佐藤良明氏の言葉を借りれば「ワンパターンとはいえないがツーパターンといういい方は外れていない」アーティストであるのに対して、スティーヴン・スティルスは多彩多芸だった(過去形?)ということがよくわかるアルバムだ。それでもこのアルバムで聴けるのは彼の持ち味の一部にすぎないのだろうけど。