Sheryl CrowからThe Virgin Suicidesまで

一昨日、シェリル・クロウの新作について、曲の出来はいい、というようなことを書いて、実際そう思っているのだけれど、アルバムを気に入っているかどうかというのはまた別問題で、新作にはロックンロールな曲がほとんどなくて、それがなんだか寂しいと言えば寂しいなあ、と旧作やらベスト盤やらを聴きなおしながら思ったのでした。

ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・シェリル・クロウ

ザ・ヴェリー・ベスト・オブ・シェリル・クロウ

で、このベスト盤に収録されている'The Fisrt Cut is the Deepest'を聴いていたらCat Stevensが聴きたくなった。
Tea for the Tillerman

Tea for the Tillerman

ま、このアルバムには'The Fisrt Cut is the Deepest'は入っていないんですが。それはさておき、何でこのアルバムを買ったのかということを、急に思い出したので、書いておく(大したことではないのだが)。それは、このアルバムに収録されている'Where the Children Play?'という曲が聴きたかったからで、何でこの曲が聴きたかったかというと、ジェフリー・ユージェニデスの『ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹 (ハヤカワepi文庫)』(原題はThe Virgin Suicides)で、語り手たちとリズボン家の姉妹がお互いにレコードをかけて曲を電話越しに聞かせるというシーンがあって、この曲がそこでかけられていたので気になったから、であります。

で、ここで使われている曲だけじゃなくて、この本の他のところで言及されている曲なんかも入れて、この作品の裏サントラみたいなものを作ろうかなあ、なんてことを考えて*1、使われている曲がなんというアーティストのなんというアルバムに入っているかなんてことまで調べて、メモして中古CD屋で探したりもしていたのだ、ということをこのアルバムを取り出したのをきっかけに思い出して、なんとなく懐かしくなったのでした。2、3年前のことなんだけど。当然その「サントラ」は未完成です。そのメモもとっくに行方不明だし。

ちなみに、電話越しにかけられた曲が何だったかということは、ここここで、知ることができます。アマゾンコムの全文検索は便利すぎだ。*2

なんてこと書いていたら、この作品自体を読み返したくなってしまったし、映画ももう一度見たくなった。

*1:「裏」なのは映画のサントラがすでにあるから。

*2:と思ったら、アマゾンコムの全文検索はアカウントを取得していないとページそのものは見られないのか。知りませんでした、すいません。