中上健次 『水の女』 集英社文庫(ISBN:4087505626)

五編の短編集。いってしまえば中上健次のポルノグラフィーである。全編、性描写で噎せかえる。それでも全然いやらしくないのである、などといやらしいことは言わない。十二分にいやらしく、それでこそ中上である。
(勢古浩爾 『自分をつくるための読書術』 ちくま新書)

はい、おっしゃる通り大変いやらしい小説でありました。
次はブローティガンの『アメリカの鱒釣り』を読む予定。柴田元幸先生が翻訳において影響を受けたとおっしゃっていた藤本和子氏の翻訳だ。