翻訳は実践

文体とは、「なにが書かれているか」ということじゃないんです。「どういう風にかかれているか」ということですね。文章が書かれている以上は、とうぜん、「なにか」が書かれている。と同時に―変な言い方かもしれないけど―「どういうふうに」もまた、そこに書かれているわけです。「なにか」だけを翻訳して、「どういうふうに」を訳出しないのであれば、それこそどなたかのおっしゃる「欠陥翻訳」だと思います。(p.10)

以前読んだのだが、再読。個人的には『夜になると鮭は…』に収録されている作品の方が好きかも。